AMD Ryzen9TM 8945HS/RadeonTM 780M搭載のパワフルミニPC
MINISFORUMの【UM890 Pro】とGEEKOMの【NUC A8 MAX】は、ともにCPUはRyzen9TM 8945HS、GPUはRadeonTM 780Mを搭載したパワフルなミニパソコンです。
オフィス作業はもちろんのこと、ゲームも、極めて高いグラフィック性能を要求されるゲームは厳しいかもしれませんが、League of Legendsや原神、VAROLANT、APEX Legends、ファイナルファンタジー・シリーズなどは、画質を調整すれば、ある程度快適に遊べるグラフィック性能を持っています。
今回は、この2つのパワフル・ミニPCを比較してみました。
UM890 ProとNUC A8 MAXのスペック比較
MINISFORUMの【UM890 Pro】とGEEKOMの【NUC A8 MAX】の主要なスペックを表にまとめました。※この記事を書いている2025年3月時点のものなので、最新情報は、MINISFORUMとGEEKOMのホームページでご確認ください。
【UM890 Pro】 | 【NUC A8 MAX】 | |
CPU | AMD Ryzen9 8945HS (8コア/16スレッド L3キャッシュ合計16MB 最大5.2GHz) | AMD Ryzen9 8945HS (8コア/16スレッド L3キャッシュ合計16MB 最大5.2GHz TDP45W) (※AMD Ryzen7 8845HS も選択可) |
グラフィック | AMD Radeon 780M (2800MHz) | AMD Radeon 780M |
メモリ | DDR5-5600MHzデュアル (最大96GB) | DDR5-5600MHzデュアル (最大64GB) |
ストレージ | M.2 2280 PCIe4.0 SSD×2 (最大2TB+2TB=4TB) | M.2 2280 Gen4×4 SSD×1 (最大2TB) |
ワイヤレス | M.2 2230WIFI (Wi-Fi6E Bluetooth5.3) | M.2 Wi-Fi (Wi-Fi6E Bluetooth5.2) |
イーサネット | 2.5Gbps LAN×2 | 2.5Gbps LAN×2 |
ビデオ出力 | HDMI2.1 8K@60Hz USB4 8K@60Hz×2 DP1.4 4K@240Hz | 4画面対応 最大8K |
オーディオ出力 | HDMI×1 DP×1 3.5mmオーディオ | HDMI×2 3.5mmオーディオ |
電源 | DC 19V | DC19V(120W) |
OS | Windows11 Pro | Windows11 Pro |
サイズ | 127×130×66.6mm | 135×132×46.9mm |
インターフェイス | 2.5G イーサネット×2 OCulink×1 USB3.2 Gen2 Type-A×4 USB4×2(PD-100W) HDMI2.1×1 DP1.4×1 3.5mmオーディオ×1 DMIC×1 Clear CMOS×1 | 2.5G イーサネット×2 USB3.2 Gen2 Type-A×5 USB4×2 USB2.0 Type-A×1 HDMI2.0×2 3.5mmオーディオ×1 SDカードスロット×1 |
パッケージ | UM890 Pro×1 電源アダプター×1 電源ケーブル×1 ベース×1 ブラケット×1 取り付けネジ×1 M.2 OCulinkアダプタ×1 HDMIケーブル×1 SATAケーブル×1 取扱説明書×1 | NUC A8 MAX×1 電源アダプタ×1 電源ケーブル×1 ブラケット×1 取り付けネジ×1 HDMIケーブル×1 取扱説明書×1 |
スペックの違い(筆者視点)
筆者視点で、UM890ProとA8MAXのスペックの違いを感じたのは以下の通りです。
ストレージの拡張性(UM890 Proの方が○)
ストレージは、UM890ProがM.2 2280 SSDのスロットが2つあるのに対して、A8MAXは1つです。
UM890Proも外付けグラフィックボードと接続するためのOCulinkアダプタをM.2 SSDスロットに取り付けた場合は、M.2 SSDは1つしか使えないことになりますが、外付けグラフィックボードを使わない場合はM.2 SSDを2本使うことができるので、ストレージの拡張性ではUM890Proのほうが良いですね。
ディスプレイの接続性(UM890 Proの方が○)
ディスプレイとの接続は、UM890ProがHDMI2.1×1、ディスプレイポート(DP)1.4×1、USB4×2で、A8MAXは、HDMI2.0×2、USB4×2になっています。
UM890ProのHDMIは2.1なので、8K@60Hz、4K@120Hzに対応しているのに対して、A8MAXのHDMIは2.0なので、4K@60Hz、1080p@120Hzとなります。
また、UM890Proは、ディスプレイポート(DP)1.4を搭載しているので、こちらは4K@240Hz、8K@30Hzに対応しています。
USB4は、4K@120Hz、8K@60Hzに対応するため、どちらのディスプレイ出力も高性能なのですが、HDMIが2.1であり、4K@240Hzに対応するディスプレイポートを持つUM890Proの方がディスプレイ出力の性能は高いです。
OCulink対応(UM890 Proの方が○)
UM890Proは、M.2 SSDスロットにアダプタを取り付ける必要があり、その分、ストレージの拡張性を失うものの、OCulinkで外付けグラフィックボードを使える点で、ゲーミングの点ではUM890Proの方が良いです。
ただ、外付けグラフィックボード本体や、接続用の器材、電源なども必要になるのでお金もかかります。でも、拡張性の高さにはロマンがありますよね。
SDカードスロット(A8MAXの方が○)
A8MAXは、デジカメからの写真や動画の取り込みなどで非常に便利なSDカードスロットを搭載しています。スマホで撮影して、クラウドで保存する人も多いと思いますが、それでもちょっとしたデータのやり取りでSDカードを手軽に使えるのは便利です。
おわりに
ここまで簡単にですが、MINISFORUMの【UM890 Pro】とGEEKOMの【A8 MAX】を比較しながら紹介してきました。はっきり言えば、どちらもミニパソコンとは思えないほど高性能です。
ミニパソコンも、価格面、性能面でいろんな製品がでてきていて、何を選んだらいいのかわからないという方も多いと思いますが、この2つの製品は、普段使用するパソコンとして十分な性能があり、満足度の高い製品であることは間違いないです。
それでは、また