【WD Blue】について
【WD Blue】は、HDDやSSDなどの各種ストレージ製品で有名なWestern Digital社のデスクトップパソコン向けのHDDのブランドです。Western Digital社のHDDには【WD Blue】以外にも以下のシリーズがあり、それぞれが色で区別されています。
ブランド | 主な用途 | 主な特徴 |
WD Blue | デスクトップPC | 一般的な用途で用いられる |
WD Red | NAS 個人・ホームオフィス | NASなど高温下でも 24時間365日稼働 |
WD BLACK | パワーユーザー ハイパフォーマンス | ゲームやクリエイター用途の 高速データ転送 |
WD Gold | 企業のストレージ データセンターなど | 高頻度のアクセスへの対応 高度な振動保護 |
WD Purple | 監視システム | 高音下など厳しい環境下でも 24時間365日稼働する耐久性 |
【WD Blue】は特別な使用状況を想定したものではなく、一般的な用途に用いられるものということになります。
【WD Blue】と【WD BLACK】の比較
個人がパソコンで使用する場合、ゲームや写真・動画などのクリエイティブな用途のためハイパフォーマンスのHDDを必要とするならWD BLACK、一般的な用途で用いるならWD Blueになると思いますので、この2つの仕様を比較してみます。
【WD Blue】 | 【WD BLACK】 | |
容量 | <5400rpmの場合> 500GB、1TB、2TB 3TB、4TB、6TB <7200rpmの場合> 500GB、1TB | 500GB、1TB、2TB 4TB、6TB、8TB、10TB |
回転速度 | 5400rpm、7200rpm | 7200rpm |
キャッシュサイズ | <5400rpmの場合> 500GB、1TB、3TB、4TB:64MB 2TB:64MB/256MB 6TB:256MB <7200rpmの場合> 500GB、1TB:64MB | 500GB~2TB:64MB 4TB、8TB、10TB:256MB 6TB:128MB/256MB |
製品保証 | 2年間 | 5年間 |
【WD Blue】の容量・価格
この記事を書いている時点(2021年1月)での価格となりますが、【WD Blue】と【WD BLACK】の容量別の価格をAmazonで確認した結果が下表の通りとなります(※HDDの価格は日々変動していますので、下表の価格はご参考であり、一切保証するものではありません)。
【WD Blue】 | 1TBあたり | 【WD BLACK】 | 1TBあたり | |
1TB | 4,972円 | 4,972円 | 8,507円 | 8,507円 |
2TB | 6,637円 | 3,319円 | 15,599円 | 7,800円 |
4TB | 8,197円 | 2,049円 | 23,462円 | 5,866円 |
6TB | 10,498円 | 1,750円 | 31,188円 | 5,198円 |
8TB | - | - | 35,130円 | 4,391円 |
10TB | - | - | 40,746円 | 4,075円 |
こうして比較すると【WD BLACK】は、結構高いですね。6TBだと3倍近い価格差があります。私は、毎日パソコンを使用して動画を編集したり、ゲームで遊んだりもしますが、1TBや2TBを購入するなら更に高くなってしまうもののSSDを買う方がパフォーマンスは高いと思いますので、あくまでも個人的な感想ですが、データ保存に用いるなら【WD Blue】の方が良いと思いますし、データ保存なら大容量の6TBの購入がオススメかと思います。
ベンチマーク結果
今回、【WD Blue】のベンチマークを図るにあたって比較対象にしたのは、東芝製の2TBのHDDで回転速度は7200rpm、キャッシュサイズは64MBのものです。この東芝製HDDを購入したのは2016年11月で購入から既に4年経過していることと、毎日のように使ってきたHDDなので新品同士の比較にはなりませんが、参考のため記載します。なお、ベンチマーク計測には、CrystalDiskMark8を使用しています。
ベンチマークの結果
TOSHIBA(7200rpm・64MB) | WD Blue(5400rpm・256MB) |
古くなっているとは言え、回転数ではTOSHIBA製のHDDの方が上なのですが、WD Blueの方がキャッシュサイズが4倍大きいこともあり、パフォーマンスはWD Blueの方が上という結果になりました。
WD Blueは、読み込み速度が210MB/秒、書き込み速度が200MB/秒ぐらいになっており、比較に使用したTOSHIBA製HDDに対しては読み込みで1.3倍程度、書き込みで1.2倍程度の速度という結果になりました。
ベンチマークはあくまでも参考に過ぎませんが、動画や写真・音楽・ゲームなど容量の大きなファイルがどんどん増えていく中で、記憶媒体の速度が向上したのは素直に嬉しいです。パフォーマンスだけで言えばSSDが圧倒的に上回っていますが、安価に大きな記憶容量を手に入れられる点ではHDDに大きなメリットがあると思います。
【WD Blue】はオススメできます!!それでは、また。